IMF

経済の用語

国際通貨基金(IMF)と特別引出権

- 特別引出権とは特別引出権(SDR)は、国際通貨基金(IMF)で作られた国際準備資産です。国際収支が危機的な状況に陥り、外国通貨が不足している国を支援するために作られました。IMFの加盟国は、SDRを用いることで、他の加盟国から必要な外貨を融通してもらうことができます。例えば、ある国が輸入に必要なドル資金が不足した場合、SDRをドルと交換することで、輸入を継続することができます。SDRは、ドル、ユーロ、円、ポンド、人民元の5つの通貨の価値を基に算出されています。このため、特定の通貨の価値変動の影響を受けにくいという特徴があります。また、SDRは、IMF加盟国が保有する外貨準備高の一部として計上することもできます。SDRは、国際通貨システムの安定に貢献するために重要な役割を担っています。国際的な通貨協力の枠組みの中で、加盟国の経済安定を支援するための重要な仕組みと言えるでしょう。
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外貨預金と国際通貨基金

- 外貨預金とは外貨預金とは、普段使い慣れた日本円ではなく、アメリカ合衆国で使われているドルやヨーロッパ諸国で使われているユーロなど、外国のお金で預金することを指します。銀行に預けたお金をそのままの形で預かってもらうのではなく、預け入れた時に決めた為替レートに基づいて外国のお金に交換して預けてもらう仕組みです。外貨預金の魅力は、円預金よりも高い金利が設定されている場合が多い点にあります。同じ金額を預けるなら、より多くの利息を受け取れる可能性が高いと言えるでしょう。さらに、預けている間に円に対して預け入れた外貨の価値が上がれば、為替差益と呼ばれる利益を得ることもできます。例えば、1ドル100円の時に預けたドルが、1ドル110円になった時に円に戻せば、10円分の利益が出ることになります。しかし、為替レートは常に変動するものであり、円高に進むと預け入れた外貨の価値が下がり、円に戻した時に元本割れを起こすリスクもあります。外貨預金は、このようなリスクとリターンを理解した上で、余裕資金で行うことが大切です。