今は昔、公営企業金融公庫
「公営企業金融公庫」という名前を耳にして、懐かしさを覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。2008年10月まで存在していたこの機関は、地方公共団体専門の金融機関でした。
地方公共団体は、私たちの日々の暮らしに欠かせない水道事業や病院事業など、様々なサービスを提供しています。公営企業金融公庫は、これらの事業を支えるための資金を供給する役割を担っていました。
具体的には、地方公共団体が道路や橋などのインフラ整備を行う際や、住民向け住宅を建設する際などに、長期的な融資を行っていました。
しかし、時代の流れとともに、地方公共団体を取り巻く環境も変化し、公営企業金融公庫のあり方が見直されるようになりました。そして、2008年10月、日本政策投資銀行に統合される形で、その歴史に幕を下ろしました。
公営企業金融公庫は、かつて地方公共団体の重要なパートナーとして、私たちの生活を陰ながら支えていました。その功績は、現在も日本政策投資銀行に引き継がれています。