MSCBとは?仕組みやメリットを解説
- MSCBの概要
MSCBは、「転換価格修正条項付転換社債」の略称で、従来の転換社債に新たな仕組みを導入したものです。
従来の転換社債は、投資家が希望すれば、あらかじめ決められた価格(転換価格)で株式に交換できる権利を持つ債券でした。
一方、MSCBは、株価の動きに応じて転換価格が変動するという特徴があります。
具体的には、株式市場で発行会社の株価が一定水準を下回った場合、転換価格が引き下げられます。
これにより、投資家は、株価下落時にも、より有利な条件で株式を取得できる可能性があります。
MSCBは、発行企業にとっては、従来の転換社債よりも低い利率で資金調達できる可能性があり、投資家にとっては、株価上昇の利益と債券の安定収入の両方のメリットを享受できる可能性があるなど、双方にとってメリットがあると考えられています。