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投資信託

投資信託の乗換勧誘:知っておくべき重要事項

- 乗換勧誘とは乗換勧誘とは、金融機関の担当者から、現在保有している投資信託を売却して、別の投資信託に乗り換えるよう勧められることをいいます。例えば、A社の株式に投資する投資信託を持っている場合に、それを売却し、B社の債券に投資する投資信託を購入するよう勧められる、といったケースです。金融機関が乗換勧誘を行う背景には、販売手数料や信託報酬といった収益の増加を狙っている場合があります。新しい投資信託に乗り換えることで、顧客に新たな手数料や報酬を負担してもらうことができるからです。しかし、顧客にとっては、必ずしも乗換が利益になるとは限りません。むしろ、売却時の損失や新たな手数料の負担によって、結果的に損をしてしまう可能性もあります。そのため、金融機関は乗換勧誘を行う際に、顧客に対して重要な情報を適切に説明する義務を負っています。具体的には、乗換によって発生する費用やリスク、新しい投資信託の内容などを、顧客が理解できるよう丁寧に説明しなければなりません。顧客も、勧められるがままにせず、自分の投資目的やリスク許容度に合致しているか、本当に乗換が必要なのかを慎重に判断する必要があります。
その他

納税準備預金のススメ

- 納税準備預金とは 納税準備預金とは、将来支払うことになる税金のために、前もってお金を積み立てておくための預金口座のことです。 毎月の給与や事業の売上の中から、税金として納めるべき金額をあらかじめ計算し、その金額を納税準備預金に積み立てておくことで、実際に税金を納める時期が来ても、慌てることなく、また、事業や家計のやりくりに影響を与えることなく、スムーズに納税することができます。 例えば、毎月の給与から所得税が源泉徴収されているサラリーマンの場合、年末調整や確定申告で税金の還付を受けることがあります。また、自営業者の場合、所得税や消費税の納付は、原則として年4回、決まった時期に行う必要があります。このような場合に、納税準備預金を設けておくことで、税金の還付金を効率的に管理したり、まとまった税金の納付に備えたりすることができます。 納税準備預金は、通常の預金口座とは別に開設することで、税金に充てるお金であることを明確化し、うっかり使ってしまったり、他の用途に流用してしまったりすることを防ぐ効果もあります。
株式投資

証券投資の落とし穴:呑行為とは?

- 証券会社の役割 私たちが株式や債券といった証券に投資をしようと考えたとき、通常は自分自身で市場と直接取引を行うことはなく、証券会社に仲介を依頼します。 証券会社は、投資家から株式や債券などの売買注文を受け、市場にその注文を伝える役割を担っています。いわば、投資家と市場の間を取り持ち、円滑な取引を実現するための橋渡し的存在と言えるでしょう。 具体的には、投資家からの注文を証券取引所に発注したり、反対に、市場での取引状況を投資家に伝えたりします。また、投資家に対して、投資に関する様々な情報提供やアドバイス、資産運用の提案なども行っています。 証券会社は、株式や債券などの売買手数料や、投資信託の販売手数料、資産運用サービスの報酬などを主な収入源としています。 証券会社には、総合証券会社やネット証券会社など、様々な種類があります。それぞれに特徴や得意分野が異なるため、自分に合った証券会社を選ぶことが大切です。
投資信託

賢く選んで資産運用!ノーロード投資信託とは?

- 投資信託の手数料体系 投資信託で資産運用を行う際、手数料体系の理解は投資判断と同じくらい重要です。なぜなら、手数料は運用成果に直接影響し、利益を圧迫する可能性もあるからです。投資信託には、大きく分けて以下の3つのタイミングで手数料が発生します。 -1. 購入時手数料- 投資信託を購入する際に支払う手数料です。購入金額に対して一定の割合や固定金額が設定されている場合があり、販売会社によって異なります。この手数料は、投資信託の運用資金としてではなく、販売会社の収益となります。 -2. 運用管理費用(信託報酬)- 投資信託の運用や管理にかかる費用で、保有期間中は毎日発生し、保有期間が長くなるほど負担も大きくなります。投資信託の純資産総額から差し引かれるため、目に見えにくい手数料ですが、運用成果に大きく影響します。 -3. 売却時手数料- 投資信託を売却する際に支払う手数料です。購入時手数料と同様に、販売会社によって設定が異なり、売却金額に対して一定の割合や固定金額が設定されている場合があります。 これらの手数料は、投資信託の運用会社や販売会社によって大きく異なるため、事前にしっかりと確認することが大切です。手数料体系を比較検討することで、より有利な条件で投資信託を購入することができます。また、近年は手数料を抑えたノーロード型の投資信託も増えているため、検討してみるのも良いでしょう。
株式投資

ノーオファーってどういう意味?

金融の世界では、売買が成立しない状態を指す言葉があります。それが「ノーオファー」と「ノービッド」です。 株式や債券といった金融商品は、常に売りたい人と買いたい人がいて初めて取引が成立します。しかし、価格が折り合わなかったり、市場の状況が変わったりすると、売買が成立しない場合があります。このような時、売りたい人がいない状態を「ノーオファー」、買いたい人がいない状態を「ノービッド」と表現します。 例えば、ある会社の株価が1,000円だとします。しかし、誰も1,000円で買いたいと思わなければ「ノービッド」の状態です。逆に、誰も1,000円で売りたいと思わなければ「ノーオファー」の状態となります。 「ノーオファー」や「ノービッド」の状態は、市場の流動性が低いことを示しています。流動性とは、売買したい時に、希望する価格でスムーズに取引できるかどうかを表す言葉です。「ノーオファー」や「ノービッド」の状態が続くと、投資家は希望するタイミングで取引できない可能性があり、注意が必要です。