OTC

経済の用語

銀行と顧客をつなぐ対顧客市場

- 対顧客市場とは 対顧客市場とは、私たちのような一般顧客が銀行と直接やり取りをする金融取引の場を指します。銀行の窓口で預金したり、住宅ローンの相談をしたり、インターネットバンキングで振り込みをしたりする様子を思い浮かべてみてください。これらは全て対顧客市場における取引の一例です。 銀行では、預金口座の開設、住宅ローンや自動車ローンのような融資、円を外貨に交換する為替取引、資産運用のための投資信託の購入、万が一に備える生命保険や損害保険の加入など、生活に密着した様々な金融商品やサービスを提供しています。 私たちは銀行の支店に出向く以外にも、電話やインターネットを通じて、場所や時間を問わずにこれらのサービスを利用することができます。近年では、スマートフォンやATMを使った取引も一般的になりつつあり、銀行との接点はますます多様化しています。 このように、対顧客市場は私たちの日常生活と密接に関わっており、安全で便利な金融サービスの提供を通じて、経済活動を支える重要な役割を担っています。
経済の用語

金融のプロが解説!OTC取引の基礎知識

- OTC取引とは OTC取引は、Over-The-Counterの略で、日本語では「店頭取引」や「相対取引」と言います。これは、証券取引所を経由せず、売買の当事者が直接交渉して価格や数量を決める取引のことです。 従来は、金融機関の窓口で対面で行われる取引が一般的でした。しかし、近年ではインターネットの普及により、オンラインで取引を行うケースも増えています。 OTC取引では、取引所が提示する価格ではなく、当事者同士で価格交渉を行うため、取引価格が公開されません。また、取引所のように統一されたルールや規制がないため、取引相手や内容をよく見極める必要があります。 一方で、OTC取引は、取引時間や取引数量、取引方法などを自由に設定できるというメリットもあります。そのため、大口の取引や特殊なニーズを持つ投資家に利用されることが多いです。
外貨預金

外貨預金でOTC取引を選ぶメリットと注意点は?

外貨預金とは、普段使い慣れた円ではなく、アメリカ合衆国で使われているドルやヨーロッパで使われているユーロなど、外国の通貨で預金することを指します。円預金と比較すると、金利が高く設定されている場合が多く魅力的ですが、気を付けなければならない点もあります。それは為替レートの存在です。為替レートとは、異なる通貨を交換する際の比率のことで、常に変動しています。そのため、預け入れ時よりも円安になっている場合には、受取時の円換算額が減ってしまい、元本割れを起こしてしまう可能性もあるのです。 この外貨預金の取引には、主に二つの方法があります。一つは、銀行や信用金庫などの金融機関を通して行う方法です。もう一つは、OTC取引と呼ばれる方法です。OTC取引とは、Over The Counterの略で、金融機関を介さずに、顧客と証券会社などが直接取引を行う方法を指します。どちらの方法で取引を行う場合でも、メリットとデメリットを理解した上で、自身の資産状況や投資目標に合致した方法を選択することが重要です。
株式投資

証券取引所を通さない取引、OTCとは?

- 株式取引の仕組み 皆さんが普段耳にする株式投資は、証券取引所と呼ばれる市場を通して行われています。この証券取引所は、例えるなら、たくさんの企業の株式が並んでいる巨大なスーパーマーケットのようなものです。 私たち投資家は、このスーパーマーケットに出かけていき、自分の気に入った企業の株式を、自分の希望する価格で購入することができます。もちろん、すでに持っている株式を売却することも可能です。 しかし、実際に株式を売買する際には、私たち自身で直接証券取引所に行くわけではありません。証券会社と呼ばれる、いわば「株式の売買代行業者」に依頼をする必要があります。 投資家は、証券会社に電話やインターネットを通じて注文を出し、証券会社が私たちの代わりに証券取引所で株式を売買してくれるのです。そして、取引が成立すると、購入した株式は投資家の口座に、売却したお金は投資家の銀行口座に入金されます。 このように、株式取引は、証券取引所、証券会社、投資家という三者によって成り立っており、それぞれが重要な役割を担っています。