RTGS

経済の用語

即時グロス決済とは?

現代社会において、経済活動を円滑に進めることは非常に重要です。企業間での取引や個人の送金など、日々莫大な金額のお金が動いています。このような金融取引を安全かつ迅速に行うことは、経済の安定には欠かせません。 こうした金融取引を陰ながら支え、安全性と迅速性を両立させているのが「即時グロス決済」と呼ばれるシステムです。このシステムは、銀行間で行われる資金移動をリアルタイムで処理することで、取引の完了を待つ時間を大幅に短縮します。 従来の銀行間取引では、処理が完了するまでに数時間から数日かかることもありました。しかし、「即時グロス決済」システムの導入によって、資金移動が瞬時に行われるようになり、企業は資金繰りの予測が立てやすくなり、個人は送金や支払いを安心して行えるようになりました。 このように「即時グロス決済」システムは、現代の金融取引において無くてはならない重要なインフラとなっています。そして、私たちの経済活動を支える基盤として、今後もその役割が期待されています。
経済の用語

資金移動のリアルタイム化:RTGSとは?

私たちは普段、銀行口座を使って預け入れや引き出し、送金などを気軽に行っています。では、銀行間では実際どのようにお金が移動しているのでしょうか? 例えば、A銀行に口座を持つ人がB銀行の口座に送金する場合を考えてみましょう。この時、A銀行からB銀行にお金が移動する必要がありますが、銀行同士が直接やり取りをしているわけではありません。 この銀行間のお金の移動をスムーズに行うために、日本銀行に当座預金口座を持つ金融機関同士で資金をやり取りする仕組みが存在します。 もう少し具体的に説明すると、A銀行は日本銀行にある自身の当座預金口座から送金分の金額を引き出し、B銀行は自身の当座預金口座にその金額を受け入れます。このように、日本銀行の当座預金口座を通して資金のやり取りを行うことで、銀行間で安全かつ確実に資金を移動させることができるのです。 私たちが普段何気なく行っている銀行振込の裏側には、このような仕組みがしっかりと機能しているからこそ、安心して利用することができるのです。