投資信託の基礎知識:株式投資信託とは?
投資について知りたい
先生、「投資信託の株式投資信託」って、ちょっとややこしい言い方ですよね? 株式投資信託は、株式に投資する投資信託のことって理解すればいいんですか?
投資アドバイザー
いいところに気がつきましたね! 実は、日本の場合、「投資信託の株式投資信託」は、少し特殊な意味合いを持っているんです。確かに、株式に投資する投資信託も含まれますが、それだけではありません。
投資について知りたい
え、そうなんですか? 他にはどんなものがあるんですか?
投資アドバイザー
例えば、メインは国債のような債券で運用していても、少しだけ株式に投資する可能性がある投資信託も「投資信託の株式投資信託」に含まれるんです。少しややこしいですが、日本では、株式を少しでも組み入れる可能性があれば「投資信託の株式投資信託」に分類されるんですね。
投資信託の株式投資信託とは。
「投資信託の株式投資信託」は、分かりやすく言うと、株を買うことができる投資信託のことです。投資信託は、何に投資するかによって種類分けができます。例えば、国が発行する債券を買う投資信託は「公社債投資信託」と呼ばれます。そして、それ以外の投資信託が「株式投資信託」です。もし、投資信託の約束事に「株を買うかもしれませんよ」と少しでも書いてあれば、それは「株式投資信託」になります。本来は、株をメインで買う投資信託だけを「株式投資信託」と呼ぶべきです。海外では実際にそうなっています。しかし、日本では、株を買うか買わないかが、投資信託の種類分けの基準になっています。なので、メインは国が発行する債券を買っていても、少しでも株を買う可能性があれば「株式投資信託」に分類されてしまうのです。
投資信託の種類
– 投資信託の種類投資信託は、多くの人から集めたお金を、専門家が株式や債券などに投資し、その成果を投資家に分配する金融商品です。少額から始められ、リスク分散しやすい点が魅力です。投資信託は、投資対象によって種類が分かれています。代表的なものに、公社債投資信託と株式投資信託があります。公社債投資信託は、国や地方公共団体、企業が発行する債券を中心に投資します。債券は、発行体が投資家に約束した期日に利息を支払い、満期日に元本を返済する金融商品です。そのため、公社債投資信託は、比較的元本が安定しており、リスクが低い投資信託として知られています。ただし、投資する債券の種類や発行体によっては、元本割れのリスクもゼロではありません。一方、株式投資信託は、企業が発行する株式に投資します。株式は、企業の業績に応じて価格が変動するため、株式投資信託は、公社債投資信託に比べて値動きが大きくなる傾向があります。つまり、ハイリスク・ハイリターンといえます。株式投資信託は、投資する企業や市場によって、成長性や配当利回りなどが異なってきます。このように、投資信託は、投資対象や運用方法によって、リスクやリターンが大きく異なります。そのため、投資信託に投資する際は、それぞれの投資信託の特徴を理解した上で、自身の投資目標やリスク許容度に合った投資信託を選ぶことが重要です。
種類 | 投資対象 | リスク | リターン | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|
公社債投資信託 | 国や地方公共団体、企業が発行する債券 | 比較的低い | 比較的低い | 元本が安定している | 元本割れのリスクがゼロではない |
株式投資信託 | 企業が発行する株式 | 比較的高い | 比較的高い | 高いリターンを期待できる | 値動きが大きく、元本損失のリスクがある |
株式投資信託の定義
– 株式投資信託の定義投資信託の中でも、特に株式に投資を行うものを株式投資信託と呼びます。しかし、日本の株式投資信託は、少し注意が必要です。日本の場合、投資信託の運用において、例え一部であっても株式に投資する可能性があるものは、全て株式投資信託に分類されます。つまり、株式を主な投資対象とする投資信託はもちろんのこと、債券を主な投資対象としつつ、リスク分散のために一部に株式を含める場合も、株式投資信託に該当するのです。これは、海外の株式投資信託の定義とは異なる点です。海外では、株式投資信託は、あくまでも株式を主な運用対象とする投資信託を指します。このように、日本の株式投資信託は、幅広い投資信託を含むため、投資信託を選ぶ際には、目論見書などで、具体的な投資対象や投資比率をしっかりと確認することが重要です。特に、株式投資の比率が高いほど、リターンも大きくなる可能性がありますが、その分リスクも高くなることを理解しておく必要があります。
項目 | 内容 |
---|---|
株式投資信託の定義 | 株式に投資を行う投資信託 |
日本の株式投資信託の特徴 | 一部でも株式に投資する可能性があれば、全て株式投資信託に分類される。 |
海外の株式投資信託との違い | 海外では、株式を主な運用対象とする投資信託のみを株式投資信託と呼ぶ。 |
投資信託を選ぶ上での注意点 | 目論見書などで、具体的な投資対象や投資比率をしっかりと確認することが重要。 |
株式投資信託の特徴
– 株式投資信託の特徴
株式投資信託とは、多くの投資家から集めたお金をまとめて専門家が株式で運用し、その運用成果を投資家に分配する金融商品です。株式投資信託は、主に株式の値上がりによる利益(値上がり益)と、企業が投資家に対して出す利益分配金(配当収入)を目的としています。
株式は、債券などと比べて価格の変動幅が大きく、一般的にはリスクが高い資産と考えられています。そのため、株式で運用を行う株式投資信託も、価格変動が大きく元本割れの可能性が高い投資信託に分類されます。
しかし、リスクが高いということは、それだけ高いリターン(投資収益)を期待できる可能性も秘めているということです。株式投資信託は、高いリターンを求める投資家にとって、有効な選択肢の一つとなりえます。
株式投資信託を選ぶ際には、リスク許容度や投資目標などを考慮し、慎重に判断する必要があります。
項目 | 内容 |
---|---|
定義 | 多くの投資家から集めたお金を専門家が株式で運用し、成果を分配する金融商品 |
目的 | 株式の値上がり益と配当収入 |
リスク | 価格変動が大きく、元本割れの可能性が高い |
リターン | 高いリターンを期待できる可能性あり |
注意点 | リスク許容度や投資目標を考慮し、慎重に選択する必要あり |
株式投資信託の選び方
株式投資信託で資産運用を始めたいけれど、種類が多くてどれを選べば良いか迷ってしまう、という方もいるのではないでしょうか。株式投資信託は、どの企業の株式に投資するか、どのような運用方針をとるかによって、得られる利益と損失の可能性が大きく変わってきます。そのため、投資信託を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
まず、投資の目的や許容できるリスクのレベルを明確にしましょう。預貯金の代わりとして、値動きが小さくリスクを抑えたいのか、それとも大きな利益を狙って、ある程度の損失の可能性も許容するのかによって、選ぶべき投資信託は異なります。
次に、投資信託が投資対象とする地域や業種、運用方法などを比較検討しましょう。世界的に分散投資を行う投資信託、成長が期待される特定の地域や業種に集中して投資を行う投資信託など、様々なタイプの投資信託があります。
また、運用にかかる費用である信託報酬も重要な要素です。信託報酬は運用成績に直接影響するため、同じような投資対象や運用方法の投資信託であれば、信託報酬が低いほうが有利と言えるでしょう。
これらの要素を踏まえ、資料や投資信託の評価サイトなどを活用しながら、自身にとって最適な投資信託を選びましょう。
ポイント | 詳細 |
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投資の目的とリスク許容度 | – 預貯金代わり? – 大きな利益を狙う? |
投資対象 | – 世界分散? – 特定の地域・業種に集中? |
信託報酬 | – 運用成績に直結 – 同条件なら低い方が有利 |
まとめ
– まとめ
株式投資信託は、多くの投資家から集めたお金をひとつの大きな資金として、専門家が株式に投資する金融商品です。
株式投資信託の魅力は、株式市場全体の成長の恩恵を受けられる可能性にあります。つまり、投資信託が組み入れている株式の価格が上がれば、投資信託全体の価値も上昇し、利益を得られる可能性が高まります。
しかし、投資の世界に「絶対」はありません。株式市場は常に変動しており、投資信託の価値も上下するリスクがあります。場合によっては、投資した金額を下回り、損失が出る可能性も十分に考えられます。
そのため、株式投資信託への投資を検討する際は、まず投資信託の仕組みやリスクについて十分に理解することが重要です。その上で、自身の投資目的や、どれくらいのリスクを取れるのかといったリスク許容度を考慮し、本当に投資すべきかどうかを慎重に判断する必要があります。
メリット | デメリット | 注意点 |
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株式市場全体の成長の恩恵を受けられる可能性 | 投資信託の価値も上下するリスクがあり、損失が出る可能性もある | 投資信託の仕組みやリスクについて十分に理解する 自身の投資目的やリスク許容度を考慮し投資すべきかどうかを慎重に判断する |