いつでも換金OK！投資信託のオープンエンド型とは？

いつでも換金OK！投資信託のオープンエンド型とは？

投資信託の種類

– 投資信託の二つの型いつでも解約できる？投資信託は、多くの投資家から集めたお金をひとまとめにして、株式や債券などの金融商品に投資する商品です。その投資信託には、大きく分けて二つの種類があります。「オープンエンド型」と「クローズドエンド型」です。この二つの違いは、投資信託を途中で解約できるかどうかという点にあります。「オープンエンド型」は、いつでも解約して、お金を引き出すことができます。投資信託を販売している会社（運用会社）が、投資家の求めに応じて、日々、投資信託の口数（投資信託の持ち分の単位）を増やしたり減らしたりすることで、解約を可能にしています。一方、「クローズドエンド型」は、決められた期間が経過するまでは、原則として解約できません。投資信託は、株式のように証券取引所に上場されており、投資家は市場で他の投資家と売買を行うことで、解約する前に投資資金の一部または全部を回収することができます。日本で販売されている投資信託の大部分は、いつでも解約できる「オープンエンド型」です。購入する際には、それぞれの投資信託の仕組みをよく理解しておくことが大切です。

オープンエンド型の仕組み

– オープンエンド型の仕組み

オープンエンド型投資信託は、投資家がいつでも自由に解約できるという大きな特徴を持っています。これは、投資信託が私たちにとって身近で利用しやすい仕組みに大きく貢献しています。

では、いつでも解約に応じられる仕組みは、どのように実現されているのでしょうか。

投資信託を運用する会社は、投資家から預かった資金を元手に、株式や債券などの金融商品に投資しています。そして、投資家からの解約請求があると、保有している金融商品を売却して、その資金を解約者に支払います。

しかし、解約が集中してしまい、売却が間に合わなければ、解約に応じられない可能性も出てきます。そこで、オープンエンド型投資信託では、新規投資や追加投資を随時受け入れることで、解約による資金流出をカバーしています。つまり、常に資金の流入と流出を繰り返すことで、いつでも解約に応じられる体制を整えているのです。

このように、資金の流出入が流動的であることが、オープンエンド型の最大の特徴と言えるでしょう。

オープンエンド型のメリット

– オープンエンド型のメリット

オープンエンド型の投資信託は、換金性に優れている点が大きな魅力です。
投資家は、保有している投資信託を必要な時にいつでも解約し、現金化することができます。
これは、急な出費や資金が必要になった場合でも、柔軟に対応できることを意味します。
例えば、病気や怪我などの予期せぬ事態や、子どもの教育資金が必要になった場合でも、慌てずに資金を調達できます。

また、オープンエンド型投資信託は、少額から投資を始められる点も大きなメリットです。
一般的に、毎月数千円程度から購入することができ、まとまった資金がなくても投資を始めることができます。
これは、投資初心者の方や、まとまった資金を投資に回すことに抵抗がある方でも、気軽に投資をスタートできることを意味します。
さらに、積み立て投資を活用することで、時間分散効果も期待できます。

オープンエンド型の注意点

– オープンエンド型の注意点

オープンエンド型の投資信託は、投資家の需要に応じていつでも新規に発行・解約できるというメリットがありますが、その反面、いくつか注意すべき点があります。

まず、基準価格の変動によって投資元本が変動するという点です。これは、投資信託が株式や債券などの金融商品で運用されており、それらの価格が市場の影響を受けて上下するためです。そのため、投資したときよりも基準価格が下落した場合には、元本割れを起こす可能性があります。投資信託を購入する際には、目論見書などで投資対象やリスクなどを十分に理解しておくことが重要です。

また、投資信託には、運用会社に支払う信託報酬などの費用が発生します。これらの費用は、運用成績に影響を与えるため、事前に確認しておくことが大切です。

さらに、解約時に費用がかかる場合があることも覚えておきましょう。これを信託財産留保額といい、投資信託によって異なります。

投資信託は、長期的な資産形成に役立つ有効な手段となりえますが、これらの注意点も踏まえて、ご自身の資産状況や投資目標などに合わせて、慎重に判断する必要があります。

追加型投資信託

– 追加型投資信託

投資信託と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは「追加型投資信託」でしょう。これは、証券会社や銀行などで手軽に購入できる投資信託で、オープンエンド型投資信託とも呼ばれます。

追加型投資信託最大の特徴は、投資家がいつでも自由に購入や解約ができる点です。新たに資金を追加して投資したり、必要な時に換金して資金を引き出したりすることができます。この柔軟性の高さから、投資初心者から経験豊富な投資家まで、幅広い層に利用されています。

一方、投資信託の中には「追加型」ではないものも存在します。例えば、募集期間が決まっており、その期間内にしか購入できない「単位型投資信託」や、運用期間が定められている「クローズドエンド型投資信託」などがあります。

追加型投資信託は、積立投資にも適しています。毎月一定額を積み立てていくことで、時間分散効果によるリスク軽減を期待できます。

投資信託を選ぶ際には、運用方針や手数料などを比較検討することが重要です。しかし、購入のしやすさや資金の出し入れの柔軟性という点では、追加型投資信託は魅力的な選択肢と言えるでしょう。

まとめ

– まとめ

オープンエンド型投資信託は、投資家が必要な時にいつでも解約して資金を受け取ることができるという、高い流動性を持ち合わせています。これは、銀行預金のようにすぐに現金化できるという点で大きな安心感を与えてくれます。また、少額から投資を始めることができるのも魅力です。まとまった資金がなくても、気軽に資産運用にチャレンジできる点が、多くの人にとって投資しやすい環境を生み出しています。

しかしながら、投資信託は、投資した元本が保証されているわけではなく、価格の変動によって損失が出る可能性も秘めています。さらに、購入時や運用時、解約時などに費用が発生することも考慮しなければなりません。

投資信託への投資を検討する際には、これらのメリットとリスク、そして費用の仕組みについてしっかりと理解しておくことが重要です。自身の投資目標や、どれだけのリスクを取ることができるのかをよく考え、最適な投資信託を選び出すようにしましょう。