分配型投信の注意点:分配金と基準価額の関係
投資について知りたい
先生、「分配型投資信託」って、毎月お金がもらえるって本当ですか?
投資アドバイザー
そうだね。分配型投資信託の中には、毎月分配金を支払う「毎月分配型投資信託」というものもあるよ。 ただし、注意が必要だ!
投資について知りたい
え、注意ってなんですか? 毎月もらえるなら、すごくいいものなんじゃないんですか?
投資アドバイザー
分配金は運用で得た利益だけでなく、元本の一部を支払っている場合もあるんだ。 元本が減ってしまえば、その分、将来受け取れるお金も減ってしまう可能性もあるんだよ。
分配型投信とは。
お金を運用する仕組みである「投資信託」の中には、「分配型投資信託」と呼ばれるものがあります。これは、運用で得られた利益の一部を定期的に受け取ることができるというものです。中でも、毎月分配金がもらえる「毎月分配型投資信託」は、多くの人に人気です。しかし、毎月分配型投資信託は、運用で得られた利益以上の分配金を出すために、元本を取り崩して支払う場合があります。そのため、基準となる価格が下がる可能性もあることを理解しておく必要があります。
分配型投信とは
– 分配型投信とは投資信託の中には、運用によって得られた利益の一部を投資家に定期的に還元する「分配型投資信託」と呼ばれる種類があります。投資信託は、多くの投資家から集めたお金をまとめて、専門家であるファンドマネージャーが株式や債券などに投資する金融商品です。
分配型投資信託では、投資信託が保有する株式の配当金や債券の利子など、投資によって得られた収益を原資として、投資家に分配金が支払われます。分配金は、毎月、3ヶ月ごと、6ヶ月ごとなど、あらかじめ決められた時期に、投資家の指定口座に振り込まれます。
分配型投資信託は、定期的な収入を得たいと考えている投資家にとって魅力的な選択肢となりえます。例えば、老後の生活資金の補填として、あるいは毎月の生活費の足しとして、分配金を活用することができます。
ただし、分配型投資信託への投資には、注意すべき点もいくつかあります。分配金は、あくまでも投資信託の運用によって得られた収益を分配するものであり、元本が保証されているわけではありません。また、分配金が支払われると、その分、投資信託の基準価額は下落します。
投資信託への投資を検討する際には、分配型の投資信託の特徴をよく理解した上で、自身の投資目的やリスク許容度に合っているかどうかを慎重に判断することが大切です。
メリット | デメリット |
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定期的な収入を得られる(老後資金、生活費の足し) | 元本保証がない |
分配金支払いで基準価額は下落する |
毎月分配型投信の人気の理由
近年、多くの人が将来への備えとして資産運用に関心を寄せています。数ある投資信託の中でも、特に「毎月分配型投信」は根強い人気を誇っています。
この投資信託の魅力は、その名の通り毎月分配金を受け取れる点にあります。毎月決まった金額が分配されるため、まるで銀行の預金のように感じられ、安心感を覚える方が多いようです。
この毎月分配型投信は、年金生活者の方や、毎月の生活費の足しにしたいと考えている方々に特に支持されています。受け取った分配金を生活資金の補填に充てることで、よりゆとりのある生活設計を描くことができると考えられています。
また、毎月分配型投信は、分配金をそのまま他の金融商品に再投資する、いわゆる「積立投資」にも活用できます。毎月コツコツと積立投資を行うことで、長期的な資産形成を目指せる点も、人気の理由と言えるでしょう。
項目 | 内容 |
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商品名 | 毎月分配型投信 |
特徴 | 毎月分配金を受け取れる |
メリット |
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人気な理由 |
|
分配金は運用成果だけではない
投資信託から定期的に受け取る分配金は、一見すると運用で得られた利益のように思えますが、注意が必要です。分配金は、必ずしも運用による利益だけで賄われているわけではないからです。
投資信託は、集めたお金を株式や債券で運用し、その運用益から投資家に分配金が支払われます。しかし、運用がうまくいかず、収益が十分に得られない場合もあります。このような時でも、投資家への分配を維持するために、投資信託の元本を取り崩して分配に回すことがあります。これを「特別分配」と呼びます。
特別分配は、元本の一部を分配に回すため、分配金を受け取っても、実際には元本が減っていることになります。これは、預貯金の元本保証とは大きく異なる点です。
投資信託を選ぶ際には、分配金の金額だけでなく、分配の源泉が運用益なのか、それとも元本取り崩しによるものなのかを確認することが重要です。特に、高い分配金が出ているからといって安易に投資を決断するのではなく、分配金の履歴や運用状況などをよく調べてから判断するようにしましょう。
項目 | 説明 |
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分配金の仕組み | 投資信託は、株式や債券で運用し、その運用益から投資家に分配金を支払う。 |
特別分配とは | 運用がうまくいかず収益が十分でない場合、投資家への分配を維持するために、投資信託の元本を取り崩して分配に回すこと。 |
特別分配の影響 | 分配金を受け取っても、実際には元本が減っていることになる。 |
投資信託選びのポイント | 分配金の金額だけでなく、分配の源泉が運用益なのか、元本取り崩しによるものなのかを確認する。分配金の履歴や運用状況などをよく調べてから判断する。 |
基準価額への影響
– 基準価額への影響
投資信託は、多くの投資家から集めたお金をひとつの大きな資金として、株式や債券などに投資し、その運用成果を投資家に分配する金融商品です。
その投資信託の運用状況を示す指標の一つに「基準価額」があります。
基準価額は、投資信託の純資産総額を発行済みの口数で割って算出されます。
投資信託の中には、毎月分配型のように定期的に分配金を受け取ることができる商品があります。
分配金は、投資信託の運用益から支払われる場合もありますが、運用益が不足している場合には、元本を取り崩して支払われることもあります。
元本を取り崩して分配を行うということは、投資信託の純資産価値が減少することを意味します。
そのため、元本を取り崩して分配を行うと、基準価額は下落することになります。
毎月分配型投信の中には、高い分配金を維持するために元本を取り崩し続け、結果として基準価額が大きく下落してしまうケースも見られます。
これは、あたかも高い利回りを得ているように見えるため注意が必要です。
投資信託への投資を検討する際には、分配金の額だけでなく、基準価額の推移や元本を取り崩しているかどうかといった点にも注意することが大切です。
項目 | 説明 |
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基準価額 | 投資信託の運用状況を示す指標の一つで、純資産総額を発行済みの口数で割って算出されます。 |
分配金 | 投資信託の運用益から支払われますが、運用益が不足している場合には、元本を取り崩して支払われることもあります。 |
元本を取り崩して分配を行う場合の影響 | 投資信託の純資産価値が減少し、基準価額が下落します。高い分配金を維持するために元本を取り崩し続け、結果として基準価額が大きく下落してしまうケースもあります。 |
投資信託への投資を検討する際の注意点 | 分配金の額だけでなく、基準価額の推移や元本を取り崩しているかどうかといった点にも注意する必要があります。 |
投資判断のポイント
– 投資判断のポイント投資信託の中でも、定期的に利益を分配金として受け取れる分配型投資信託は、魅力的な投資先に見えるかもしれません。しかし、分配型投資信託への投資を検討する際には、分配金の金額のみに目を奪われてはいけません。高い分配金が設定されているからといって、必ずしも優れた投資信託であるとは限らないからです。分配金の金額だけを重視してしまうと、重要なポイントを見落とす可能性があります。それは、分配金の源泉です。分配型投資信託の分配金は、投資信託の運用によって得られた利益から支払われる場合と、投資している元本を取り崩して支払われている場合があります。後者の場合、見かけ上の分配金は高くても、実際には元本が減っているため、注意が必要です。さらに、基準価額の推移も確認する必要があります。基準価額とは、投資信託の一口あたりの価格のことです。分配金が支払われると、その分基準価額は下がります。高い分配金を受け取れたとしても、基準価額が大きく下落してしまっては意味がありません。投資判断を行う上で重要なのは、長期的な視点に立って、投資信託の値上がり益も含めた収益を考えることです。そのためには、基準価額が安定的に成長しているかどうか、分配金が投資信託の運用によって得られた利益から支払われているかどうかなどを確認する必要があります。目先の分配金のみにとらわれず、投資信託の中身をしっかりと見極めることが、成功への第一歩と言えるでしょう。
ポイント | 詳細 |
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分配金の源泉 | 投資信託の運用利益または元本から支払われる。元本から支払われる場合、分配金が高くても元本が減っている可能性があり注意が必要。 |
基準価額の推移 | 分配金支払いの度に基準価額は下落する。高い分配金を受け取っても、基準価額が大きく下落すれば意味がない。 |
長期的な視点 | 投資信託の値上がり益も含めた収益を長期的な視点で考える必要がある。 |