投資信託のトータルリターンとは?

投資信託のトータルリターンとは?

投資について知りたい

先生、「投資信託のトータルリターン」って、分配金も利益に含めるって書いてありますけど、どういうことですか?

投資アドバイザー

良い質問ですね!投資信託は、運用で得られた利益の一部を分配金として受け取れることがあります。トータルリターンは、投資信託の値上がり益だけでなく、この分配金も利益として含めて計算するんですよ。

投資について知りたい

なるほど。でも、分配金を受け取ったら、その分、投資信託の元本は減ってしまうんじゃないんですか?

投資アドバイザー

確かにその通りです。でも、トータルリターンは、評価額だけでなく、受け取った分配金や売却益も加えて計算するので、投資信託の運用成果を総合的に把握するのに役立つ指標なんですよ。

投資信託のトータルリターンとは。

「投資信託のトータルリターン」という言葉について説明します。これは、投資信託を買ったときから今までの間に、儲けや損に加えて、投資信託から受け取ったお金を全部合わせたものです。

トータルリターンは、次の計算式で求めることができます。

トータルリターン = ( ①今の投資信託の評価額 ) + ( ②投資信託から受け取ったお金の合計 ) + ( ③投資信託を売って得たお金の合計 ) - ( ④投資信託を買った時の金額の合計 )

投資信託の成果を測る

投資信託の成果を測る

投資信託は、その名の通り「投資」を「信託」してお任せできる便利な金融商品です。しかし、投資である以上、その成果は気になるところでしょう。投資信託の成果を測るには、「トータルリターン」という指標を参考にします。

トータルリターンとは、投資信託に投資した期間における資産価値の変動を示すものです。投資信託は、株式や債券など、値動きのある資産に投資を行います。そのため、投資した時点と比べて、資産価値が増加する場合もあれば、減少する場合もあります。この増減率を分かりやすくパーセンテージで表したものが、トータルリターンです。

例えば、1年前に100万円で投資信託を購入し、現在110万円に値上がりしていたとします。この場合、トータルリターンは10%となります。逆に、90万円に値下がりしていた場合は、トータルリターンは-10%となります。このように、トータルリターンは投資信託の運用成績を測る上で非常に重要な指標となります。

ただし、トータルリターンはあくまで過去の結果であり、将来の成果を保証するものではありません。投資信託への投資にはリスクが伴うことを理解しておく必要があります。

投資金額 現在価値 トータルリターン
100万円 110万円 10%
100万円 90万円 -10%

分配金も考慮する

分配金も考慮する

投資信託を選ぶ際、基準価額の値動きだけに注目してしまいがちですが、分配金も考慮することが重要です。投資信託におけるトータルリターンとは、投資期間中に受け取った分配金も含めた、投資信託の総合的な運用成績を表す指標です。

分配金とは、投資信託の運用によって得られた利益の一部を投資家に還元するものです。分配金を受け取ると、その分だけ投資信託の基準価額は下がりますが、トータルリターンには影響しません。例えば、1万円の投資信託を購入し、100円の分配金を受け取ったとします。この場合、基準価額は9,900円に下がりますが、分配金と合わせたトータルリターンは1万円で変わりません。

つまり、トータルリターンは投資信託の値上がり益だけでなく、分配金も含めた総合的な投資成果を示す指標と言えるでしょう。投資信託を選ぶ際には、基準価額の値動きだけでなく、分配金の履歴やトータルリターンも参考にしながら、ご自身の投資目標やリスク許容度に合った商品を選びましょう。

項目 説明
分配金 投資信託の運用利益の一部を投資家に還元するもの。受け取ると基準価額は下がるが、トータルリターンには影響しない。
トータルリターン 投資期間中に受け取った分配金も含めた投資信託の総合的な運用成績を表す指標。値上がり益だけでなく、分配金も含めた総合的な投資成果を示す。

トータルリターンの計算方法

トータルリターンの計算方法

– トータルリターンの計算方法投資信託でどれくらい利益が出たか、損失が出たかを知ることはとても大切です。その際に役立つのが「トータルリターン」という考え方です。トータルリターンとは、投資信託の運用によって得られた利益(または損失)の合計額を示すものです。トータルリターンは、単純に現在の評価額を見るだけでは分かりません。なぜなら、投資期間中に受け取った分配金や、売却益なども考慮する必要があるからです。具体的には、以下の計算式でトータルリターンを求めることができます。トータルリターン = (①現在の評価金額)+(②投資期間中に受け取った分配金の合計金額)+(③投資期間中に売却して得た金額の合計)-(④投資期間中に購入した金額の合計)この計算式は、現在の評価金額を基準として、それに投資期間中に得られた収入をすべて加算し、投資期間中に支払った金額をすべて差し引くことで、最終的な利益または損失を算出します。例えば、100万円で購入した投資信託が、現在110万円に値上がりしており、さらに投資期間中に合計10万円の分配金を受け取っていたとします。この場合、トータルリターンは110万円(現在の評価金額)+10万円(分配金の合計金額)-100万円(購入金額)=20万円となります。このように、トータルリターンを計算することで、投資信託の運用成績を総合的に把握することができます。

項目 説明
トータルリターン 投資信託の運用によって得られた利益(または損失)の合計額。投資期間中に受け取った分配金や、売却益なども考慮する。
計算式 (現在の評価金額) + (投資期間中に受け取った分配金の合計金額) + (投資期間中に売却して得た金額の合計) – (投資期間中に購入した金額の合計)
計算例 100万円で購入した投資信託が、現在110万円に値上がりしており、さらに投資期間中に合計10万円の分配金を受け取っていた場合:110万円(現在の評価金額)+ 10万円(分配金の合計金額)- 100万円(購入金額)= 20万円

長期投資の判断材料に

長期投資の判断材料に

投資信託を選ぶ際に、目先の利益にとらわれずに、長期的な視点を持つことが大切です。短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長い目で見た運用成績であるトータルリターンを重視することで、将来にわたって安定した資産形成を目指せます。

もちろん、過去の運用成績が将来の結果を約束するものではありません。しかし、トータルリターンを分析することで、その投資信託が長期間にわたって安定した成果を上げているのか、あるいは大きな値動きを繰り返しているのかを知ることができます。

複数の投資信託を比較検討する際にも、トータルリターンは有効な判断材料となります。例えば、同じような投資対象を扱っている投資信託であっても、運用方針や運用期間の違いによって、トータルリターンは大きく異なる場合があります。

投資信託を選ぶ際には、目先の情報に惑わされずに、トータルリターンを参考にしながら、長期的な視点で判断するように心がけましょう。

ポイント 詳細
投資信託選びの視点 目先の利益にとらわれず、長期的な視点を持つことが重要
重視すべき指標 長期的な運用成績であるトータルリターン
トータルリターンの活用法
  • 投資信託の長期的な成果の安定性を分析
  • 複数の投資信託を比較検討する際の判断材料
注意点 過去の運用成績は将来の結果を保証するものではない

まとめ

まとめ

– 投資信託を選ぶ上で重要な「トータルリターン」とは?

投資信託で資産運用を行う際、多くの人が「値上がり益」に注目しがちです。しかし、投資信託の運用成果を測るには、「トータルリターン」という指標が重要になってきます。

トータルリターンとは、投資信託に投資をした期間全体における総合的な運用成果を示すものです。値上がり益だけでなく、受け取った分配金や投資信託の売買にかかる手数料なども含めて計算されます。そのため、投資信託の運用成果をより正確に把握することができます。

例えば、基準価格が大きく値上がりした投資信託があったとしても、分配金が少なかったり、売買手数料が高かったりする場合があります。このような投資信託は、一見すると収益が高そうに見えても、実際にはトータルリターンが低いということもあり得ます。

投資信託を選ぶ際には、短期的な値動きに惑わされることなく、分配金や売買にかかる費用なども含めたトータルリターンを考慮することが大切です。長期的な視点に立って、本当に投資する価値のある投資信託を選びましょう。

項目 説明
トータルリターン 投資信託の総合的な運用成果を示す指標
計算に含まれるもの – 値上がり益
– 分配金
– 売買手数料
重要性 – 短期的な値動きではなく、長期的な視点で投資信託を評価するために重要
– 投資信託を選ぶ際には、トータルリターンを考慮することが大切
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