投資と信用リスク:知っておきたい基礎知識
- 信用リスクとは
お金を貸した相手が、約束通りにお金を返済できなくなるリスクのことを、信用リスクと言います。
例えば、あなたがA社の社債を購入したとしましょう。社債は、企業がお金を借りるため発行する債券のことです。つまり社債の購入は、A社にお金を貸している状態になります。A社は、あらかじめ決めた利率で利息を支払いながら、満期日には元本を返済する義務を負います。
しかし、A社の業績が悪化し、約束通りに利息を支払えなくなったり、元本を返済できなくなったりすることがあります。
最悪の場合、A社が倒産してしまうと、貸したお金が全く返ってこない可能性もあります。これが信用リスクです。
信用リスクは、社債だけでなく、国が発行する債券や、銀行預金、保険商品など、お金を貸したり、預けたりするあらゆる金融商品に存在します。
信用リスクを評価する際によく使われる指標として、格付けがあります。格付け会社と呼ばれる専門機関が、企業や国の財務状況や事業の将来性などを分析し、債務を返済する能力を評価します。
信用リスクは、投資をする上で避けては通れないリスクです。投資をする前に、投資先の信用リスクをしっかりと理解しておくことが大切です。