お金を払わなくても?排除不可能性を解説
- 排除不可能性とは
-# 排除不可能性とは
排除不可能性とは、ある財やサービスを供給する際に、対価を支払わない人をその利用から排除することが難しい性質を指します。
例えば、私たちが毎日吸っている空気は、誰かが料金を支払わなくても自由に呼吸できます。
これは空気を供給する側が、呼吸にお金を払わない人を排除することが事実上不可能だからです。
このように、誰でも対価の有無に関わらず利用できてしまう性質が排除不可能性です。
経済学では、この排除不可能性は公共財を考える上で重要な要素となります。
公共財は、公園や街灯のように、一部の人だけが利用するのではなく、地域社会全体にとって利益をもたらすものです。
しかし、排除不可能性が故に、民間企業が費用を回収するのが難しく、供給が不足する可能性があります。
そのため、公共財は政府が税金などを財源として供給することが一般的です。
排除不可能性は、非排除性、消費の非排除性、消費の排除不可能性とも呼ばれます。